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埼玉県戸田市「芦原たんぼ公園」 地域住民による田植え始まる!!

  • 公開日2010.06
都市・造景計画グループ

「芦原たんぼ公園」の田植えが、平成22年6月5日(土)に地域住民の手によって行われました。当日はうす曇の中、地元の“芦原小学校”、“新曽中学校”の児童・生徒とその保護者、芦原町会の皆さんの約40名もの方々が集まり、大いに盛り上がりました。

「芦原たんぼ公園」は、平成19年に「(仮称)4号公園設計業務」の企画コンペで当選し、平成20年、21年と実施設計も担当させていただいた公園です。平成19年度は、地域住民とワークショップ方式で、新曽小学校の公園アイデアアンケートの結果も参考に、新曽第一土地区画整理地内の9つの公園について、公園全体の基本コンセプトと、各公園の整備テーマをまとめました。その中で“4号公園”は、地域の原風景を伝える公園として『芦原たんぼ公園』に決りました。ワークショップでは、公園にオオシマザクラのシンボルツリーを植えて、田んぼで取れたもち米と、このサクラの葉で「さくら餅」を作ることも話し合われました。

田植えは、戸田市公園課長のあいさつで始まり、2班に分かれて実施されました。田植えに使う苗は、田植機の植付け刃を動かして、苗床から1つ1つばらばらにしたのですが、田植機の植付け刃が回転し始めると、そのスピーディーな動きに『ウォー』と、どよめきが起こっていました。(私も、その動きのスムーズさにびっくり!!)
参加者がそのほどかれた苗をより分けて、一掴みほど手に取ると、いよいよ田んぼの中へ・・・指導してくれる地元の農家の方の実演のあと、一列に並んで、おっかなびっくり田んぼに入ると、泥に足が取られて思うように動けず、泥に取られる長靴を脱いで素足で入りなおし、田んぼの土を肌で感じていました。
田植え作業は、しるしの付いたロープをガイドに、1列植えては一歩下がり、一列植えては一歩さがるというやり方で、ゆっくりと植えられていきましたが、終わってみると意外と言っては失礼ですが、とてもきれいに植えられて、またまたビックリでした!!
最後は、参加者全員で田んぼを囲んで記念撮影。その頃には、雲も途切れて暖かい日差しが、みんなで植えた苗に降り注いでいました。

今後は、年間スケジュール(予定)にあるように、田の虫・植物観察会(7月)やかかしコンテスト(8月)、稲刈り(10月)などが計画されており、そして11月には、仕上げの収穫祭が予定されていますので、今からとても楽しみです。「芦原たんぼ公園」の田んぼについては、成長を見守りたいと思いますので、次回の報告を楽しみにして下さい。

 

  • たんぼ体験の受付
    たんぼ体験の受付
  • 始まりのあいさつ
    始まりのあいさつ
  • 田植機の植付け刃回転
    田植機の植付け刃回転
  • いよいよ田植え
    いよいよ田植え
  • その前にお手本
    その前にお手本
  • いざ、田んぼへ
    いざ、田んぼへ
  • すでに泥だらけ
    すでに泥だらけ
  • 田植え、順調
    田植え、順調
  • 選手交代
    選手交代
  • あと少し
    あと少し
  • 記念撮影
    記念撮影
  • 田植え完成
    田植え完成
芦原たんぼ公園 年間スケジュール(予定)
6月 5日(土) 田植え・追肥1回目
6月 26日(土) 水生生物観察会
7月 16日(金) 中干し(水抜き)、田の虫・植物観察会(水生生物の保護と移動)
8月 28日(土) かかし設置
10月 2日(土) 稲刈り、はさがけ、かかし撤去
12月 上旬 収穫祭(もちつき、わらじ作り体験など)