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『むろまち小路』完成 -官民一体となった道路修景整備の実現-

  • 公開日2007.03

都市・造景計画グループ

  『むろまち小路』は、地元町会・商店会と中央区が協働して完成させた通りです。


  中央区は、日本橋室町・本町区域において電線共同溝整備事業を行っています。そのうち老舗が並ぶ室町一丁目・本町一丁目にある、中央通りから昭和通りまでの「室一仲通り」(旧名称)は、電線の地中化にあわせて路面修景工事が行われました。


  区単独整備の場合は、通常インターロッキング舗装によるグレードアップですが、地元と区が応分の負担を行うことで、これを上回る自然石による路面整備が完成しました。通りの愛称も、工事の完成にあわせた地元での募集をへて『むろまち小路』に変わりました。中央通り側には商店街のシンボルでもある、新ゲート『時層の門』が来訪者を歓迎しています。


  平成18年12月7日の完成式では、木遣りに合わせたゲートの点灯式に続き、区長を含め来賓などによる鏡開きが行われました。式典終了後は、高張り提灯を先頭に渡り初めが行われました。


  当社は、自然石の舗装パターンなど基本デザインと、新ゲートについては、デザイナーの藤田久数先生を迎え、デザイン検討提案を行いました。


  『時層の門』の5つの層は、時代を表現する層として、江戸、明治、大正、昭和、そして平成を隠喩しています。また、単なる形のおもしろさ、目立つゲートとは異なり、”粋と格”を通りに与えています。