渡良瀬遊水地利活用推進計画策定業務委託 企画コンペ当選
- 公開日2013.12
都市・造景計画グループ 2013.12
渡良瀬遊水地は、平成24年7月の第11回ラムサール条約締約国際会議において、ラムサール条約湿地に登録され、国際的に注目を集めています。
加須市は、渡良瀬遊水地がラムサール条約湿地に登録されたことを契機として、この条約の真髄である「ワイズユース(賢明な利用):湿地を保全しながら持続可能な方法で活用すること」の考えに立ち、有効な利活用策を検討し、推進計画として策定・推進することとしました。また、加須市では、「北川辺スポーツ遊学館」と「道の駅きたかわべ物産販売施設」が渡良瀬遊水地周辺の中核施設であり、堤外の「渡良瀬総合グラウンド」を含め、観光の振興と地域の活性化を図る観点から、これらの一体的な利活用を重視しています。
当社は、これらの中核施設が他の周辺自治体の類似施設に対し、首都圏からのアクセスが比較的便利なことから、渡良瀬遊水池のメインエントランスと位置付けました。また、加須市が平成24年度に「加須市観光ビジョン」を策定して観光振興に力を入れ始めたことから、ここでの利活用施策を観光振興の起爆剤ととらえました。
さらに、渡良瀬遊水地のみならず、加須市の歴史・文化を活かした「遊・学・食」をテーマとしたサービス・体験を立案し、中核施設をこれらの案内・提供拠点として、ラムサール条約湿地をイメージシンボルに来訪客を加須市内へ誘引し、リピーターに育てていくことを提案し、採択されました。
本計画は、民間事業者等を含めた推進計画策定委員会での検討が予定されています。この検討において、ラムサール条約湿地としての知名度を上げるためのイベントや周辺自治体間の連携活動の実現への協力等も働きかけていきたいと考えています。
伸びやかな自然空間のある渡良瀬遊水地
北川辺スポーツ遊学館