前橋市自然環境調査(鳥類)
- 発注者群馬県前橋市
- 期間2014.4~2015.3
前橋市は、赤城山麓に代表される豊かな森林、利根川や広瀬川をはじめとする大小多数の河川など、多様な環境をもつ緑豊かな美しいまちです。本調査は、環境基本計画策定後の自然環境の変化を、「生きものの視点」からモニタリングし、今後の環境施策の展開に向けた基礎データの蓄積、及び生態系の保全を推進することを目的としています。
本年は、鳥類を対象に、市内14地点で、専門家が調査を行いました。調査の結果、絶滅危惧種13種(サンコウチョウ、オオタカ、オオバン、イカルチドリ等)、外来種5種(ホンセイインコ、特定外来生物のカオジロガビチョウ・ガビチョウ等)が確認されました。 今回特筆すべきは、①カオジロガビチョウの増加(平成9・10年度の基礎調査時より確認地点数が大幅に増加) ②ガビチョウの記録(前橋市が行う調査では初記録) ③ヒメアマツバメの繁殖(前橋市では初記録) です。 この他、市街地の増加に伴う水田等湿地性の鳥類の減少、樹林伐採に伴う樹林性鳥類の減少など、調査を継続することでしか把握できない重要な成果が得られました。
子育て中のヒメアマツバメ(絶滅危惧種)
カオジロガビチョウ(特定外来生物)