ビル風対策マニュアル検討業務
- 発注者独立行政法人都市再生機構 都市住宅技術研究所
- 期間2010.9~2011.3
近年、計画建物の高層化や敷地の大規模化に伴い、風環境についても周辺市街地へ及ぼす影響が厳しく問われ、配慮が益々求められています。機構の物件については、計画策定段階において風洞実験等を行い、「事前」の風環境予測・評価を実施しているところでありますが、工事中・竣工後並びに管理開始後に発生するビル風等への対策技術や対応行動については、各事業単位や現場単位で対応・解決が図られているのが現状であり、これらについても機構全体として更なる共有化が求められているところです。
本調査では、主として計画建物の建設中・竣工後に発生するビル風への対策を対象に、その対策技術の事例収集及び体系的整理、並びに問題解決のための対応行動方針の検討を行い、主に設計担当、計画担当職員の対応マニュアルとして整備することを目的としています。
本業務では、実際に起こっているビル風問題の事例(一般事例及び機構事例)の収集・分析、ビル風問題(現象・原因)の類型化を行った後、ビル風対策方法の検討等を踏まえ、ビル風問題が発生した場合の問題解決に係る対応行動方針案の検討を行いました。 上記の検討結果に基づき、ビル風対策マニュアル(素案)としてとりまとめました。