南スーダン国マラカルタウン給水改善計画準備調査詳細計画策定調査(環境社会配慮)(業務実施(補強))
- 発注者民間
- 期間2013.7~2014.5 (現地調査:8月5日~9月7日)
南スーダンは、長い内戦の末、2011年にスーダンから分離独立した若い国で、内戦の過程で国内インフラが破壊されたり未整備のまま放置されるなど、国民の生活環境の整備は緊急課題となっています。
本調査は、国内第2の都市マラカルにおいて、既存の浄水場及び配水管の更新・改善・追加整備等の基本設計を行う事業に関する環境社会配慮調査を実施しました。
調査の前後は首都のジュバで、中心部は対象都市マラカルにおいて、調査、関係機関との意見交換、及び報告書作成を行いました。
帰国後の12月、南スーダンは内乱状態となり、マラカル市街地は大きく破壊され、市民は国連PKO部隊キャンプに避難を余儀なくされている模様です。
市街地は白ナイル川の東岸に位置しています。
NGOが運営している浄水施設が市民の貴重な水源となっています。
20リットル入る容器で平均1日3回、水源と家を往復するのが大切な日課になっています。
こどもも10リットル入りの容器でお手伝いです。
ナイル川から遠いエリアにはタンク車が水を販売しています。
本調査では、このようなイメージの公共水栓を市民の身近に多数建設することを提案しました。
中心市街地には水道管が敷設されていますが24時間給水は達成できていない状況でした。
国境に近いマラカルには、独立後、スーダンから帰国・定住した人たちも多くいる模様でした。
洗濯や水浴にはナイル川が使われていました。束ねてあるヨシは家など多目的に使用されます。
公共サービスが機能していない状態では、燃料の調達も自分でやらなければなりません。
雄大な自然に圧倒されます。平和な日々の訪れを切に祈ります。