生物多様性・自然環境

和田堀公園ほか1公園かいぼり運営

  • 発注者(公財)東京都公園協会
  • 期間2020.10~2021.2

 東京都では、「公園の自然的景観の保全・再生(水辺の再生)」を掲げ、2020年度までに都立公園の30の池について、かいぼり等の水質浄化対策を実施するとしています。

 昨今、かいぼりはメディアで多く取り上げられていることもあり、エンターテインメント性のあるイベントとしての側面が強調されていますが、本来の『かいぼり』がもつ多様な効果を忘れてはいけません。

 かいぼりには、主に4つの効果(物理的な効果、化学的な効果、生物的な効果、社会的な効果)があり、これらが複合して水質浄化や生態系の保全に寄与しています。

 本事業では、地元関係団体等と協働して、「和田堀公園の和田堀池(通称:ひょうたん池)」(杉並区)と「水元公園の水生植物園」(葛飾区)の2公園2池のかいぼりを実施しました。また、別途実施された池の泥土除去工事との調整を行いました。

 水位を下げた池では、生物のレスキュー作業を実施したほか、捕獲された生物の生態や特徴を解説し、水質や生物的な側面からの現況と課題、かいぼりを行う目的や効果等について普及・啓発を図りました。かいぼり後は底泥の一部を浚渫し、池底を天日干しした後に復水して、飼養していた地域在来の生物を元の池に戻しました。

 なお、新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、実施にあたっては、東京都感染拡大防止ガイドブックの方針に基づき、体調管理、マスクの着用、参加者・来訪者への注意喚起、3密の回避等の対策を講じました。


  • 生物レスキューの様子

  • 生物レスキューによって捕獲された生き物の仕分け(種ごとに分ける)の様子

  • 生物の展示を通して、かいぼりの 目的や効果を普及啓発

  • 池から引き揚げられたゴミ (物理的な効果の一つ)

  • 天日干しによって乾燥が進んだ 池底の様子

  • 復水後の池に放流される在来の生物

【関連URL】
「令和2年度 かいぼり実施結果について」東京都建設局
日本テレビ「news every.」による放送(和田堀池のかいぼり)
杉並区公式情報サイト「すぎなみ学倶楽部」~和田堀池のかいぼりレポート~

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