公園・ランドスケープ分野の研究・論文

兵庫県丹波地域における集落出身者の関わりを通した集落の存続に関する研究

概要

本研究は、小規模集落における集落出身者の関わりを通した集落存続の可能性を明らかにすることを目的としている。
兵庫県丹波地域を事例として、行政関係者へのヒアリング調査により集落の概況を把握した上で、小規模集落における集落の環境管理や地域活動の現状と将来の意向について、集落居住者と集落外に住む集落出身者のそれぞれの立場から明らかにしている。
両者の意向には集落出身者も含めて地域環境の管理を支えるという共通点だけでなく、地域行事の維持に対する考え方に相違点があることが明らかとなった。
これらはUターン等をひとつの方法とする集落存続を考える上で、集落出身者と集落との関わり方の改善や機会増加の可能性を検討する際に重要になると考えられる。

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  • ※本論文は、ランドスケープ研究(Vol. 71 No. 5, 751-754, 2008)に掲載され、平成20年度日本造園学会全国大会において報告されたものである
    ※本論文は、第一著者が大阪大学大学院在学時に実施した研究((財)兵庫丹波の森協会の集落活性化戦略調査と併せて実施)を発表したものである