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外来カメの防除支援を開始しました!

  • 公開日2017.10.31

  通称ミドリガメとして親しまれてきたアカミミガメ(米国南西部原産)は、1960年代以降、野外に大量に遺棄されて定着し、今では全都道府県で確認されています。「自然しらべ2013 日本カメさがし!」(日本自然保護協会)によると、全国から寄せられた淡水ガメ目撃情報の62%がアカミミガメとの結果が報告されています。

  アカミミガメは、成長すると背甲長約30cmになるカメで、水鳥のヒナや水生植物(観光資源のハスや、農作物のジュンサイやレンコン等を含む)の捕食被害、ニホンイシガメなど在来カメ類の餌等を巡る競合や卵の捕食、景観の悪化など、日本の水辺の生態系や景観に悪影響をおよぼしています。

  このため、アカミミガメは、世界の侵略的外来種ワースト100(IUCN)、日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会)に指定されている他、環境省の生態系被害防止外来種リストにおいて「緊急対策外来種」(特に緊急性が高く、各主体がそれぞれの役割において、積極的に防除を行う必要がある種)に指定されています。

    当社では、これまで取り組んできた「生物多様性の保全」に係る取組みを加速させるべく、外来カメのさらなる分布拡大や生態系への被害を防止する『外来カメ類の防除支援』を開始しました。

  参考:アカミミガメ対策推進プロジェクト(環境省) http://www.env.go.jp/press/101292.html


  • 捕獲ワナの設置状況

  • 日光浴の習性を利用した「浮島型カメ捕獲装置」

  • 前肢のツメが伸長したアカミミガメのオス成体

  • 日光浴するアカミミガメ

  • 捕獲したアカミミガメ

  • 特定外来生物カミツキガメ

関連プロジェクト
公園等建設工事(大池ほか基礎調査業務)
平成29年度印旛沼水系カミツキガメ捕獲事業(秋・冬期)