猿江恩賜公園ほか1公園かいぼり運営
- 発注者公益財団法人 東京都公園協会
- 期間2019.9~2020.2
東京都では、「公園の自然的景観の保全・再生(水辺の再生)」を掲げ、2020年度までに、都立公園の30の池についてかいぼり等の水質浄化対策を実施するとしています。
昨今、かいぼりはメディアで多く取り上げられていることもあり、エンターテインメント性のあるイベントとしての側面が強調されていますが、本来の『かいぼり』がもつ多様な効果を忘れてはいけません。
かいぼりには、主に4つの効果(物理的な効果、化学的な効果、生物的な効果、社会的な効果)があり、これらが複合して水質浄化や生態系の保全に寄与しています。
本事業では、公募ボランティアと協働して、「猿江恩賜公園の上池・下池」(江東区)と「小山田緑地の上池・下池」(町田市)の2公園4池のかいぼりを実施しました。
水位を下げた池では、生物のレスキュー作業を実施した他、捕獲された生物の生態や特徴を解説し、水質や生物的な側面からの現況と課題、かいぼりを行う目的や効果等について普及・啓発を図りました。
かいぼり後は池底を天日干しし、作業当日に採りきれなかったオオフサモ等外来の水草の駆除を行った後に復水して、飼養していた地域在来の生物を元の池に戻しました。
公募ボランティアによる生物レスキュー
生物展示を通してかいぼりの目的や効果を普及啓発
天日干し中の池の様子
特定外来生物オオフサモ(水草)の除去作業
澪筋の創出
復水後の池に戻された在来の生物
【関連URL】
・「令和元年度 かいぼり実施状況について」東京都建設局
・「在来種の楽園をつくる? 都会のかいぼり、理想と現実」小学館webマガジン和樂 (2019年11月13日)