公園等建設工事(大池ほか基礎調査業務)
- 発注者埼玉県越谷県土整備事務所
- 期間2017.6~2017.12
外来カメ類の生息は、池水の富栄養化の一因である他、様々な水生動植物に影響を及ぼすため、早急な防除が望まれます。
本業務では、外来カメ類が多数目撃されている、まつぶし緑の丘公園(埼玉県松伏町)において、防除推進の基礎資料とすることを目的に、外来カメ類の防除を試行しました。
カメ類の防除には、従来から水生生物の捕獲に使用されている「もんどり」と、近年開発された「浮島型カメ捕獲装置」を作製して、325個体の外来カメ類を捕獲しました。
もんどり
浮島型カメ捕獲装置
捕獲されたカメ類は、外来種の“ミシシッピアカミミガメ”や、近縁の在来種ニホンイシガメと交雑してしまうことが問題となっている“クサガメ”が大多数で、日本在来のカメは捕獲されませんでした。
個体数推定によると、まだ約2,000個体が残存していると考えられ、引き続き防除を進めていくことが重要です。
捕獲されたミシシッピアカミミガメ
捕獲されたクサガメ